1700年代初頭、今から300年も以前のベルギーの都市、バンシュが発祥の重要伝統文化財のボビン編みレース、バンシュレース技法の美しいエンジェルモチーフのレースピース。木製フレームで額装しての出品です。 別名『妖精のレース』として知られる地名が由来となったバンシュレース。雪景色や雪の結晶、幻の花を思わせるような儚げで幻想的、神秘的な編地模様の中に植物や宗教的なモチーフを鳩の眼差しのような優しげなトーンで描き出すファンシーさを特徴としています。こちらはまさにその特徴を映した作品天使/妖精/子供/少女/婦人がひざまずき、祈りを捧げているようです。 祈る人の右側に向日葵、左側に薔薇のような大輪の花々が(花咲く丘にいる)聖人を囲むようで柔らかな曲線が優美で優しげです。バンシュ・レースは一方向に編む連続糸タイプレースの一種。プント・イン・アリア(空中ステッチ)、フランドル、ヴァレンシエンヌなどアンティークレースで人気の様々なレースの織り方を駆使し風景画のようなリリカルなモチーフを編み出す事も多く非常に高度な技術が必要とされボビンレースの最高峰の1つとされます。今は生産されていない(超)極細の麻糸で編み出されたエアリーな白糸の風景/宗教画。額から取り出すと本当に薄く軽く、その儚さに驚かれると思います素人計測の為以下の誤差をご容赦くださいm(_ _)m✧バンシュレース横8〜9㎝ x 縦4〜4.5㎝※人物左が表面かと※解れや破け、黄変(画像9)向日葵の傍に薄い紫のインク跡?があります✧アクリル板スタンドフレーム(縦横可)16.7㎝ x 11.7㎝ x 高さ1.4㎝✧ブルーのリネンファブリック(おまけ扱) 額縁サイズ以下今に残るのはシンプルな真っ直ぐのボーダー作品が多い中バンシュならではの特徴を備えたたおやかなデザイン性が希少で美しい作品。近年は、古来からの技法で新デザインを製図する取組みもなされ(モダン)バンシュ・レースも人気に。長さがあったのだと思われますが僅かに残った大切なピースを丁寧に柄合せし、繋ぎ合わせた作品。気に入ってくださったかた、古いアンティークレースがお好きな/集めていらっしゃるかたにご鑑賞戴けましたら嬉しいです✧156⤵